働く人たちが正規・非正規という「枠」に分断される現状に、私たちは慣らされてしまっていませんか?

 「同一労働同一賃金」という言葉をよく耳にするようになりました。労働契約法20条では、不合理な労働条件の格差を禁止しています。厚労省は、「雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保」、「同一労働同一賃金」の実現を目指しています。
しかし、この映画に登場するメトロコマース事件の原告たちの実態は、正社員と全く同じ業務内容と責任を負っているにもかかわらず、基本給に加え15を数える諸手当など待遇面で差別され、永年勤め上げても退職金も支払われず、送別会もないなど人間らしい扱いも受けていません。
1919年の国際労働機関憲章で「同一価値の労働に対する同一報酬の原則の承認」が掲げられています。このときから100年。
働く私たち自身が「正規」「非正規」の枠に囚われ慣らされて、身近な差別を見過ごし黙認してしまっていないでしょうか。「だって非正規なんだから仕方ない」「会社が生き残るためにはやむを得ない」というように。
 原告たちは、その「枠」を壊そうとしています。
自身の願いから出発して、闘いのなかで学び仲間と出逢いその使命に気付き、100年前の理想を未来に向け掴もうとしているのです。きっと1人きりで闘うのは難しかったかもしれません。4人だからこそ、ここまで闘って来られたのでしょう。私たちはその心意気に打たれ、応援したいと思いました。
 一人では弱いかもしれないけれど、連帯することにより大きな力となる姿は組合も同じです。
東京大学教職員組合(東職)は、このメトロコマース事件を、非正規問題を含む差別問題として捉えています。私たち大学人自身の問題でもあります。
いま、大学では運営費交付金を年々削減されるなか非正規教職員の割合は増え続け、非正規なしでは業務が成り立たなくなっているからです。
 東職はこの間、短時間勤務有期雇用教職員の5年上限撤廃や子の看護親の介護休暇の有給化など非正規問題と闘ってきました。
1人より4人、4人よりも、もっと多くの人と連帯すれば、社会は変わります。今夜この映画をご覧になった皆さんと交流し、ご一緒に社会の中の差別に目を向け、それについて考え、声を上げていきましょう。
一人ひとりが人間らしく尊厳をもって働ける世界をつくるために。
2019年11月22日
東京大学教職員組合「メトロレディーブルース」上映会実行委員会

当日配布版=シネマカフェ2019.11.22

第19回東職シネマカフェ
『非正規に尊厳を!メトロレディーブルース総集編』
(2019年3月製作/55分/DVD/ビデオプレス制作)

https://metrolady.jimdo.com/

日時:2019年11月22日(金)18:30~ (18:00開場)
会場:東京大学教職員組合組合室(本郷キャンパス第二食堂3階・定員30名)
参加費:組合員・学生300円、一般500円
*当日入場も可ですが会場が小さいので予約を入れてください。
主催・お問合わせ:東京大学教職員組合
Tel・Fax:03-5841-7971
mail:syokikyoku@tousyoku.org
上映後、出演者4名を交えたトーク&ディスカッションと懇談会があります。
<作品紹介~ビデオプレスより~>
東京メトロ売店 には 正社員と非正規の契約社員が一緒 に働いている。 仕事は まったく 同じ 、しかし非正規の賃金は 正社員の 約半分 だ。何年勤めても 退職金はゼロ 。 勤続 10 年で 1000万円の格差 が生まれる。 1 年契約更新で 雇い止めの不安 もあった。
そんな中 ユニオン をつくって 立ち上がったシニアの女性売店員 たち。みんな 10 年以上のベテランだ。この映画は、初めての ストライキ から、会社との 交渉 、そして「 労働契約法 」に基づく裁判提訴 、東京地裁・高裁判決とつづく「メトロレディーたち」の 2013 年から 2019 年にわたる、 6 年のたたかいをドキュメント 。
シニア・シングル・非正規の女性たちの厳しい現実とホンネが見る者の心をゆさぶる。 いま日本の働き手の 4 割は非正規 、 2 千万人 をこえた。「 これはカースト制度、負けるわけにはいかない 」。

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