高知県立大学における有期雇用職員雇い止め裁判に対する声明

高知県立大学における有期雇用職員雇い止め裁判に対する声明

 今般の雇止めに関する不当判決は、我が国司法の国際的にも悪名高き弊習であるところの「消極司法」「不介入主義」の典型例と言わざるを得ません。

 消極司法とは、私人(法人を含む)間の契約・取引等の関係は原則、私人同士の自由意思を尊重し、司法当局等による公的介入は最小限に抑える、という意味での不介入主義を指します。一見合理的・効率的かのように響きますが、実はこれは「喧嘩を仲裁しない」のと全く同じです。相対的に強い側や、反則を犯す不法な側を結果的に利し、相対的弱者や正直者が馬鹿を見る、法治とは程遠い無法な世の中を招致する愚策に他なりません。

 このことは労働事案においては、無法なブラック企業を利し、労働者の権利保障が司法の怠慢により蔑ろにされることを意味します。しかしそのような不当判決を執拗に量産する裁判所の経費や裁判官の給料は、一体どこから出ているのでしょうか。他ならぬ労働者国民の汗と涙の結晶であるところの血税ではないでしょうか。公的司法は全体の奉仕者であるべきであり、一部の強者・富者の奉仕者に成り下がるべきではありません。「司法の独立・中立」とはあくまで政治的独立・中立のことであり、納税者国民の民意を無視黙殺することではありません。勤労者国民が「飼い主」であり、そのスネをかじっている「飼い犬」が裁判官・裁判所である、という厳然たる事実を忘れず、勤労者国民のための公僕としての公的司法の猛省と意識改革、それに基づく初心からの出直しが今、強く求められています。

 不介入により強者・富者を利し、弱者・貧者を見殺しにすることにより、社会内の格差と差別とが一層増幅することは言うまでもありません。「雇止め」とは換言すれば「有期雇用労働者」という弱者に対する(ブラック)企業側からの差別(ヘイト)行為の究極の形態です。我が国における相対的貧困や賃金性差をはじめとする経済格差の最大の元凶とも目される正規・非正規労働者間の待遇格差の是正と被差別者救済とに公然と消極姿勢をあらわにする我が国の公的司法は、格差・差別の共犯者と言うべきでしょう。

 我が国における格差・差別の深刻さを浮き彫りにした「ジェンダー・ギャップ指数」世界144か国中なんと114位というとても「先進国」とは思えぬ惨状は、国内外に広く知れ渡りました。その「主犯」をいわゆる三権分立の中から探してみましょう。立法すなわち政治に関しては、確かに安倍政権は現憲法下の歴代政権のうちでも特に問題点の多い政権の一つではありますが、世界を見渡せば同程度に悪い政権はザラにあり、安倍政権の(負の)力だけで世界114位まで堕ちるとは考えにくいでしょう。次に行政面では、天下り人事や高官の破廉恥行為などの不祥事は(断じて許されないことではありますが)日本だけの特殊事情とは言えず、全体としてはむしろ日本の公務員は質が高めと言えましょう。残るは司法です。そもそも三権分立なる理念の背景には、多数決を基本とする民主政だけでは少数者の権利保障が全うされにくいことから、少数者・被差別者の権利保障を司法の独立性により担保するという重要な目的が存在します。ところが日本のような消極司法は、この崇高な目的を自ら放棄しているに等しく、これでは国民の基本権であるはずの「裁判を受ける権利」は実質空疎な画餅となってしまいます。前述の通り我が国の消極司法は国際的にも悪名高く、司法に関する限り「世界114位」も納得せざるを得ません。

 斯く我が国の消極司法の現状は、対外的に国辱であるのみならず、対内的にも格差・差別解消による経済社会の健全な成長発展への障碍になっていると言わざるを得ません。顧みて我々国民の側にも年来の不作為責任が存在します。それは、立法や行政への国民的批判の喧しさに較べると、司法は何故か聖域視され、司法批判を怠る世論の風潮があったことです。今次の不当判決を契機として、三権の一角を成すところの司法に対する健全な国民的・国内外的批判の輪を広げて行こうではありませんか。

平成30年11月12日

東京大学教職員組合

無期雇用転換申込権のご案内

◆◆ 緊急速報 ◆◆

勤続5年以上の

有期雇用教職員の皆さんには、

今月より無期雇用転換申込権が発生します。

  • 部署・肩書・職種等が途中何回変っても、辞職・再就職を何回繰返しても、週当り勤務時間数が変っても、本学の教職員としての地位を平成254月以降維持してきた方には原則、無期雇用転換を申込む権利が既に発生しています

 

  • 無期雇用転換を申込んだ場合、使用者側すなわち大学法人は、これを拒否できません。ただし実際の無期雇用契約は、次回契約更新時、つまり現在の有期雇用契約の満了時から発効します。


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企画展「戦没学生と文芸」わだつみの声記念館

企画展「戦没学生と文芸」のご案内

期 間  2018年11月5日(月)~12月8日(土)
月・水・金・土・祝 午後1時~4時
会 場    わだつみのこえ記念館 展示室   無料
このたびの企画展では、わだつみのこえ記念館が収集した遺稿から、常設展では展示していないものを中心に、戦争の時代を生き、あるいは戦場に身を置いた体験を結晶させた文芸・芸術作品を取りあげます。遺されたことばから、若者たちの喜び、嘆き、怒り、悲しみをくみとって、その短かった青春を追想、追悼していただけたらと思います。平和の世であれば、彼らの才能はどんなにか大きな実を結べたことでしょう。
皆さまのご来館をお待ちしております。
展示遺稿(敬称略)
井上 淳/池田 浩平/稲垣 光夫/奥村 克郎/加田 勉/北川 智/ 久保 恵男/佐々木 八郎/関口 清/田辺 利宏/中尾 武徳/
蜂谷  博史/林 尹夫/原 亮/松永 茂雄/松永 龍樹/柳田 陽一/
山隅  観/鷲尾 克巳/渡辺 直己
認定NPO法人 わだつみのこえ記念館
〒113-0033 東京都文京区本郷5-29-13 赤門アビタシオン1階
電話・FAX 03-3815-8571 e-mail info@wadatsuminokoe.org
ホームページ http:www.wadatsuminokoe.org/ twitter @wadatsumi_info
★企画展「戦没学生と文芸」の図録を販売しております。来館の折に、あるいは郵送もいたしますので、ぜひお求めください。
頒価 500円(別途送料100円) メール・電話でご連絡下されば振替用紙を入れてお送り致します。
★★「12・1 不戦の集い 2018年」★★
日 時 12月1日 午後2時~4時(開場1時30分)
場 所 中央大学駿河台記念館 420号室
◆記録映画「学徒出陣」(文部省編・日本映画社 1943年)上映
講 演 田中伸尚 演題(未定) 参加費1000円(学生・シニア割引あり)

クリスマスリース&お正月飾り 12/9(水)

手作り体験を楽しもう お正月仕様にもできます

2018年12月19日(水)
 18:00~19:30(開場17:45)
講師:コトハナム主宰・田村恭子
材料代:2,000円
定員:20名程度
(E-mail・電話にて受付・東京大学教職員組合員優先)
会場:東京大学教職員組合組合室 本郷キャンパス生協第2食堂3階
申込み締切り:12月14日(金)
申込み先:東職書記局
Tel-Fax:03-5841-7971
E-mail:syokikyoku@tousyoku.org
講習終了後に、講師を囲んでの茶話会を予定しております。参加ご希望の方は、お申し込み時にお知らせください。参加費は300円です。
主催:東京大学教職員組合女性部

2018リース作りチラシ

ろうきん相談会11/19(月)12:30~13:30

給与振込はおトクで便利な中央ろうきんへ!
住宅ローン、教育ローンのご相談は中央ろうきんへ!
【11月】チラシ(中面) 【11月】チラシ(表面)

 

『地域人』トークイベント「ふるさとと神仏のゆくえ」(東京大学生協駒場書籍部)

地域人』トークイベント
開催日時:2018年12月6日(木)
開場17:30 / 開演18:00 / 終了20:00(予定)
トーク:島薗 進 (聞き手 渡邊直樹)
タイトル:ふるさとと神仏のゆくえ
会場:東京大学駒場キャンパス内 コミュニケーションプラザ北館2階 多目的教室4
トークイベントチラシ
最寄駅:京王井の頭線「駒場東大前」正門入って右手奥
参加方法:席の確保をご希望の方はメールで前日までにお申込みください。
12/6参加希望の旨と「お名前(フルネーム)」「よみがな」を本文に記入し、
右記アドレス宛にお送りください。komababook@gmail.com
当日のご来場順に自由席でご案内します。
※お申込み無しでもご参加頂けますが、立ち見となる可能性がございます。
参加費:無料 定員:80名 関連書籍販売:会場で現金払いにて販売いたします。
主催:東京大学生協駒場書籍部

【終了】和田春樹東大名誉教授講演会

「朝鮮半島の平和・非核化と日本の平和との関わり」

 

 

 

 


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【終了】10/30(火)18:00~ 読書会『知性は死なない : 平成の鬱をこえて』第2回

月に1回、読書会を開いています。
初めての方も歓迎です。
前回からテキストが変わっています。
與那覇潤 著
『知性は死なない : 平成の鬱をこえて』
(文藝春秋 , 2018)
会場:東京大学教職員組合 組合室[東職書記局]
本郷キャンパス生協第二食堂3階奥
お問い合わせ:03-5841-7971 東京大学教職員組合書記局

 

~帯より~
平成とはなんだったのか!?
うつの体験を経て綴る同時代史
崩れていった大学、知識人、リベラル・・・・・・
次の時代に、再生するためのヒントを探して――
いま、「知」に関心を持つ人へ、必読の一冊!

【終了】10/24(水)18:30~ 第17回東職シネマカフェ「浜矩子さんと若者たち」

交流の場 第17回東職シネマカフェ

18歳のためのレッスン いまを考えるための羅針盤として〈6〉

グローバル市民の声が聞こえる!
浜矩子さんと若者たち

2016年製作/59分/DVD/企画:デモクラTV+映像ドキュメント.com 制作:映像ドキュメント.com

 

アベノミクスをアホノミクスと言い換えた浜矩子(同志社大学大学院教授)さんが、今度はグローバル資本主義の「シ・ホ・ン」を「シ・ミ・ン」と置き換えて、「グローバル市民主義」というキーワードを創りました。

安保法案に反対して国会前に集まったいろんな人々は、国境なき時代の自由な市民、「グローバル市民」です。浜さんの換喩はとどまるところを知らず、Joe Southの「おれの靴で歩いてみなよ、1マイル(Walk a mile in my shoes)」という歌が、「あんたの靴で歩いてみよう、1マイル」と読み換えられます。他人の痛みがわかる落語の登場人物の気分でしょうか。「グローバル市民」は「グローバル長屋の住民たち」と呼べば、ぐっと身近に見えてきませんか。

経済は、どんな形状をしているでしょうか?浜さんは3つの三角形で説明します。

①成長・競争・分配 ②地球・国家・地域 ③ヒト・モノ・カネ

ヒトはずっと経済生活を続けています。その経済が、とめどない欲望や、かぎりない収奪のためだけなら、ヒトはとっくに経済なんか捨てているでしょう。結局、ヒトのためにならない経済なんて、経済じゃないんです。「分配と地域とヒト」、これがグローバル市民主義の基底なのです。

いま、世界中で若者たちが「再分配」を求めて立ち上がっています。“わたしたちはあきらめない!”、“On Lâche Rien!”、“We Are 99%!” etc。18歳のみなさんも、すでにグローバル市民の一員ですよ。(紹介文より)

日時:2018年10/24(水)18:30~ (18:00開場 20:00終了予定)

会場:東京大学教職員組合書記局(本郷キャンパス第二食堂3階)

ワンドリンク代:組合員300円、一般500円

主催・お問合わせ:東京大学教職員組合 Tel・Fax 03-5841-7971

https://tousyoku.org

e-mail: syokikyoku@tousyoku.org

かわら版2018-4を発行しました

 

 

 

 

 

 

 

終了:UT-CAS「自民党改憲案と、改憲をめぐる情勢について」の緊急学習会

 

 

 

 

 

10/3(水)19:00~
場所:農学部1号館9番教室
内容:自民党改憲案の内容と、改憲をめぐる情勢について
講師: 梶原渉 氏(国際NGO職員)                      「18歳からわかる平和と安全保障の選び方」編・著                                                                                                          主催:UT-CAS  共催:東大有志の会・東京大学教職員組合