「ひまわり」283号(2016/9/15)が発行されました!

全文はこちらです⇒「ひまわり」283号
images.jpg2
全大教第28回教研集会
男女共同参画分科会ならびに女性部(最後の)総会そして交流会の報告

9月9日~11日の日程で、宇都宮大学(峰キャンパス)において第28回教研集会が「深刻化・固定化する日本の階層格差 ~国公立大学教職員はどう向き合えばよいのか」を全体テーマとして開催されました。最終的な参加人数・参加単組等の詳細は全大教新聞ならびに時報をご覧ください。
ここでは全大教女性部の主催で行われましたA4分科会「男女共同参画」とC分科会の時間帯に開催されました女性部総会と交流会につきましてご報告いたします。

☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪

☆男女共同参画分科会
教研集会1日目の全体集会終了直後から2日目午前にわたって開催され、15単組から参加がありました。例年通り、あらかじめ各単組で取り組まれたアンケート調査結果(1.構成員(職員)の男女比調査(教員は国大協の資料)、2.男女共同参画基本データ(育児・介護休業休暇に関する数値)3.男女共同参画推進に関してその他改良したこと、問題点など)をもとにしたレポート(全大教女性部提出)について討論が展開されました。尚アンケート回答単組は30単組を超えました。各項目についての討論に先立ち、アンケート内容やポジティブアクションの概念等の解説が詳細に行われました。昨年度までは、いわゆる男女共同参画推進の対象が教員や女子学生(女性研究者支援)に偏っているような印象を受けていましたが、今年は女性職員に関しまして、管理職比率等具体的な数値を挙げている大学も東京大学ほか複数みられました。東京大学の取り組みとしてワーク・ライフ・バランス支援ハンドブック【上司用】の発行(H28年度改訂)の紹介をいたしました。自己紹介も兼ねて参加者各自が現状を報告いたしましたが、保育関連(保育所設置、学童保育、待機児童)の内容が多い印象でした。 是非教職員全般のワーク・ライフ・バランスを担う場として活用してゆきたいと考えています。
専門員以上の大学別女性職員比率のランキング(2015年版)が表示されていました。国立大学全体で2014年に初めて10%をこえた「専門員等以上」の平均女性比率は、2015年には11.5%とさらに上昇しました。アンケート回答単組も約半数は女性比率上昇がみられました(東大12.6%→13.4%)。しかし職階が上位にいくほど驚くほど低くなることに変わりはありません。国が掲げている2020年までに達成する目標値の女性比率17%以上とは「課長相当職以上」を指しています (東大11.5%)。目標達成のための具体的な施策について今後の情勢を注視してゆきたいと思います。
また育児・介護休暇休業を中心とした男女共同参画基本データが表にまとめられていました。産前休暇8週が過半数となり、その中には旧帝大の東北大や名古屋大も新たに加わりました。各大学の数値を分析し、今後の女性部活動につなげなくてはならないと思いました。構成員に制度を周知して、取得しやすい職場環境づくりをすることが重要であることも再認識いたしました。(東大から1名参加いたしました。)

☆女性部総会と交流会
教研集会2日目、C分科会の時間帯に女性部総会ならびに女性部交流会が開催されました。今年の総会には女性部の位置づけの変更(総会を必要としない専門部への移行)と役員選出方法の提案という大きな議題が提出されていました。参加単組は19単組(/構成単組37)で、総会(成立要件:構成単組1/2以上出席)は成立し、議案はほぼ承認されました。今後の女性部のあり方を見据え、さまざまな意見が交わされました。引き続き開催された交流会では各単組の女性部活動や各自の近況などを報告しあい、規定の時間をオーバーしてしまうほど活発な討論が行われました。教研集会は隔年開催となるため次回の女性部交流会は2年後に行われることになります。不安もありますが、情報・意見交換することは有意義であるという気持ちを新たにいたしました。これからの女性部活動に役立てたいと思います。(東大から4名参加いたしました。)

☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪ ☪

東職女性部では教研集会開催に先立ちまして、1.構成員(職員)の男女比調査、2.男女共同参画基本データ(育児・介護休業休暇に関する数値)3.その他改良したこと、問題点などの調査を行い、前号のひまわりでお伝えいたしました通り、5月18日付で大学本部より詳細な回答(女性部にて受領)をいただきました。これから発行されますひまわりの紙面を用いまして、そのデータ全てと他の大学・高専と比較したまとめを皆様にお知らせできればと考えています。大学本部にて発行されております「東京大学におけるワーク・ライフ・バランス支援ハンドブック」【本人用】ならびに【上司用】をみなさま活用されていますか。8月には今年度の改訂版が発行されました。仕事と育児・介護について、女性部でも積極的に取り組んでゆきたいと思います。ご意見・ご要望をお寄せいただけませんでしょうか。どうぞよろしくお願い申し上げます。

東京大学における構成員(職員)の男女比 (最新データ:2016年5月1日現在)
東京大学における構成員(職員)の男女比