私たちは「戦争する国づくり」を許さない!

2016年1月14日戦争法廃止をめざす東大有志の会アピール
全文はこちらからダウンロードできます⇒有志の会ビラ8号2016年世界では、シリア内戦が空爆の大規模化でますます破壊と殺戮が激化し、ヨーロッパに逃れた難民が100万人を超し、地中海で死亡・行方不明となった数は3600人という悲惨な事態が起こっています。加えてサウジアラビアとイランの対立の激化が混迷を加速させようとしており、また北朝鮮の核実験が行われ、南シナ海での中国の強引な行動が周辺国やアメリカとの緊張を増しています。これらの事態に対し国際社会は一致団結して話し合いにより解決策を導きだす努力が求められています。

今夏参院選を憲法改悪の契機にさせてはならない
このようなときに、安倍首相は「年頭所感」で、『日本が、まさに世界の中心で輝く一年であります。』と述べました。これは日本が国連非常任理事国となり、伊勢志摩サミット等の首脳会議の議長国となることをふまえた発言で、日本が力をもって世界を睥睨する大国たらんとする姿勢が露骨に現れています。
また8日の衆院予算委員会で改憲条項として「緊急事態条項」の新設を重視する姿勢を打ち出し,10日NHKの報道番組で夏の参院選では憲法改正に積極的な政党を合わせて、3分の2の議席確保をめざす姿勢を示しました。「緊急事態条項」を憲法に新設して政府に立法権も集中する手法は、かつてヒトラーが独裁政治を行うためにとった手法で、緊急事態を理由に停止された基本的人権は元には戻りませんでした。杉田敦法政大教授は「誰が、いつ、どこでテロを起こすか分からない。いわば通常の中に非常が織り込まれている現状において、非常事態、緊急事態にばかり注目して国民の基本的人権を制限していくと、通常の生活までもが圧殺されかねません。」と述べています。まして昨年9月にだまし討ちのような手法で違憲の安保法制=戦争法強行成立させた安倍政権にこのような重大な権限を与えてはなりません。
安倍政権の政策=大企業のもうけ優先、軍事費拡大。国民には過酷な犠牲。
・国民生活→消費税率10%にアップを予定。実質賃金は減り続け物価だけが上昇、労働者派遣法の改悪による更なる非正規雇用の増大=雇用の不安定化増大、年金水準切り下げ・社会保険料の値上げ、公的年金積立金のハイリスク運用で7.8兆円の損失, その一方で
大企業優遇政策→法人税減税は前倒し実施⇔大企業と3メガバンク自民党に政治献金。
軍事費拡大→『防衛』予算は4年連続の大幅増額で5兆円を突破,日米安保条約地位協定上の根拠もない在日米軍への「思いやり予算」は16〜20年度の5年間で9,467億円の負担を予定。
TPPへの参加→ 国内農業を破壊・食料自給率の低下、医療の営利化・保険外診療の拡大による公的保険制度の崩壊.
原発をベースロード電源と位置づけ→ 原発なしで電力は足りており、福島原発の収束もできていないのに原発の再稼動推進。
・原発や武器の生産・輸出を国家戦略として推進→世界中に危険と紛争の種をばらまき。
・民意と地方自治の原則を無視した辺野古新基地建設強行。
・大学への運営費交付金17年度以降毎年削減→削減分を授業料値上げで賄うと15年間で約40万円の値上げに(53万円→93万円 文科省試算)。
平和的生存権を侵害する安倍政権退陣と戦争法の廃止を!
このように国民に犠牲を強いながら「戦争する国づくり」に邁進する安倍政治にストップをかけましょう。あくまで戦争法の廃止を求めて今年はいっそう輪を広げて運動を続けていきましょう。
●2000万人「戦争法の廃止を求める統一署名」を成功させましょう。
●今夏の参議院選挙での戦争法反対議員の過半数当選をめざす運動に協力しましょう。
●国会前、その他の集会に参加しましょう。

安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合1月5日に新宿西口で街頭宣伝
慶應義塾大学名誉教授の小林節氏は「安倍さんのやっていることは、『日本を取り戻そう』と言いながら、日本をアメリカに差し出すということをやっている。」「(戦争法で)自衛隊を米国に二軍として貸し出す。辺野古基地は占領状態をさらに拡大しアメリカに差し出す。法人税減税は企業の収益は上がるが、株の配当にまわり、アメリカのハゲタカファンドにまわる。」「野党が四の五の言わずに、縄張り争いしないでまとまれば、確実に政権交代なんです。」と述べ野党共闘の必要性を訴えました。動画https://www.youtube.com/watch?v=5HZZuAPgu_E

「東大有志の会」行動予定
◎1月19日(火)安倍内閣退陣! 1・19総がかり国会前行動
時間 18時30分~19時30分  場所 衆議院第2議員会館前
主催 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
「東大有志の会」集合時間 18時10分
集合場所: 地下鉄千代田線国会議事堂前駅出口4番方向改札口
目的地 衆議院第2議員会館前  目印「東大有志の会」の青い幟旗
◎1月23日(土)市民連合シンポジウム「2016年をどう戦い抜くか」
時間 14時~  場所 北トピアホール
連帯の言葉 金子兜太 基調講演「憲法9条の今日的意義」柄谷行人(哲学者)
パネルディスカッション 青井未帆、三浦まり、森達也ほか
◎2月5日(金)立憲デモクラシーの会特別講座
「緊急事態条項の無用性について」
時間 18時30分~ 場所 全電通労働会館多目的ホール
講師 長谷部恭男早稲田大学教授

戦争法廃止をめざす東大有志の会  連絡先: office_nowartu@yahoo.co.jp
〒113−0033 東京都文京区本郷7−3−1 東京大学教職員組合気付